2019-10-25

高橋家にまつわる物語

高橋家公開

横谷奈歩

気にも留めない日常の些細な出来事、日々の生活、家族、家。そこで営まれていた暮らしの記憶は月日の重なりとともにいつしか失われていきました。
2013年、美術家・横谷奈歩は30年近く空き家となっていた高橋家と出会います。そこで感じ取ったのは、場所に眠る、かけがえのないなにものかでした。
高橋家は尾道市長江の、遠くは向島の高見山を望む石段の上に建っています。大正時代に建てられたその家のかつての住人は尾道市の助役、高橋たけし氏。その次男である高橋玄洋氏はそこで育ち、のちに東京に上京し、ラジオ、テレビのメディアの黎明期に脚本家として活躍します。その家には玄洋氏はもちろん、武氏とその妻清子氏、祖父秀氏も含めて3世代の家族の暮らしの跡が残されていました。
横谷奈歩はそれら出来事の痕跡を通じて時空、そして生と死の境を超えた対話を始めたのでした。


横谷奈歩 Naho Yokoya
美術作家。1975年東京生まれ。2008年東京芸術大学大学院 美術研究科 後期博士課程を修了後、文化庁新進芸術家海外研修制度にてヨーロッパに滞在。古代ローマ遺跡をはじめ、街や自然、博物館等のリサーチと制作活動をおこなう。以後、日本国内から世界各地へ足を運び、調査と取材を重ね、土地に隠された歴史やひそやかな事柄を残していくことを最も大切なテーマとしている。


高橋家公開
公開日  2019年11月3日[日/祝]、4日[月/祝]、9日[土]、10日[日]、16日[土]、17日[日]、
     23日[土]、24日[日] ※土日祝日のみ公開
時 間  11:00~18:00 
場 所  722-0046 広島県尾道市長江2丁目9-19 ※尾道南高校より徒歩2分
観覧料  無料
関連企画 ◎横谷奈歩 アーティストトーク
     日 時 11月3日[日] 16:00〜 
     場 所 高橋家
     料 金 800円(ドキュメント付)
     もうひとりと歩く エリアツアー
     日 時 11月10日[日] 14:00〜 2時間程度
     集 合 光明寺會舘 ※光明寺界隈〜斜面地・坂道ルート〜高橋家
     料 金 500円





主 催 AIR Onomichi実行委員会 ひろしまトリエンナーレ実行委員会
協 力 高橋玄洋、等江 杉井隼人 山本晶大 梅林信二(敬称略)
    NPO法人尾道空き家再生プロジェクト 尾道市立大学 尾道新聞
助 成 平成31年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業 beyond 2020
お問い合わせ先 AIR Onomichi実行委員会事務局(光明寺會舘内)
    〒722-0033 広島県尾道市東土堂町2-1
    Tel/0848-51-5717 Mail/aironomichi@gmail.com