Black in Black / Piezography - 黒の中の階調表現 - 写真 その先
講 師 村上 友重
Piezographyとは、アメリカ人Jon Cone氏の開発によって2000年に誕生した特殊なインクジェットプリント用モノクロームインク。今回は、その基礎的な利用方法から、作品制作における応用的な利用方法まで、お話ししていきます。最新技術による汎用性を持ちながら、きわめてアナログ的な操作方法を残すPiezographyを使っての制作プロセスは、私にとって今まで作品画像が出力されるための機材のひとつであった「プリンター」というものを考え直すきっかけになりました。プリンターを単なる出力機器として見るのではなく、様々に応用の効くひとつの装置、「メディア」として見ていくことで新たな方向性を与えます。写真とは、美術とは、その可能性を押し広げる機会になればと考えています。なお、このレクチャーは2017年に研究終了した科研費の成果報告の一環となります。
講師:村上友重(むらかみ ともえ)
写真家/東京藝術大学非常勤講師
近年の主な活動として【個展】2015年「Treatise on Light」Bright Photo Salon(東京)2013年「この果ての透明な場所」G/P gallery(東京)【グループ展】2017年「Joyce Elaine Grant Photography Exhibition」Texas Woman’s University Fine Arts Galleries(アメリカ)2016年「VOCA展」上野の森美術館(東京)2015年「OC: Dogs in a Room」光明寺会館(広島)、「CHEMCRAFT」 ESPACIO GALLERY(イギリス)、「《写真》見えるもの 見えないもの #2」東京藝術大学陳列館(東京)2014年「コレクションにみる“静かなもの”×BOOKS」なかた美術館(広島)など。WEBSITE:www.tomoemurakami.com
【光明寺會館学校 2017 vol.3】
日 時 2017年5月28日[日] 13:00〜14:30場 所 光明寺會舘/広島県尾道市東土堂町2-1
参加費 無料(1ドリンクオーダーお願いします)